中国輸入の基礎

中国からドライフラワーを仕入れる前に知るべき輸入手順と注意点

こんにちは。
中国輸入OEMマスター龍です ^_^

趣味でドライフラワーアートをしています。
日本で買うより安い中国から輸入してみたいのですが、
可能でしょうか?

質問者
質問者

実際のところ、ドライフラワーや植物の種を中国から輸入したいというケースは、
頻繁ではありませんが確かに存在します。
輸入代行業者を通じて中国側での購入や発送手続きを行うこと自体は可能です。

しかし、ここで注意すべき重要なポイントがあります。
それは 日本に到着する前に「植物防疫所」への届出が必要 という点です。
輸入者本人が、日本到着の数日前までに植物防疫所の公式サイトから
「輸入検疫の届出書」をダウンロードし、必要事項を記入して提出しなければなりません。

つまり「すべてを中国側に任せれば完結する」というわけではなく
輸入者自身にも法的な手続きの義務があるのです。

ここを理解していないと、通関でストップがかかったり、
最悪の場合は廃棄処分となる可能性もあります。

結論として、ドライフラワーは条件を満たせば輸入可能 です。
ただし、植物検疫というルールに従い、輸入者自身が届出を行うことが必須条件となります。
そのため、安易に「安いから中国から輸入しよう」と考えるのではなく
手続きの流れをしっかり把握したうえで取り組むことが大切です。

ドライフラワーは中国から輸入できる?条件と注意点を解説

結論から言えば、中国からドライフラワーを輸入することは可能です。
中国では多様な種類のドライフラワーが生産されており、
色鮮やかなデザインやリーズナブルな価格が魅力で、日本でも需要が高まっています。

しかし注意が必要なのは、2014年以降、日本の植物検疫制度が強化され、
輸入時には「植物検疫証明書」の提出が必須になったという点です。
これは海外から病害虫を持ち込まないための重要なルールであり、
ドライフラワーも対象となっています。

また、見た目には乾燥していても、
花材に含まれるタネが発芽能力を持っている場合があり、検疫の対象として扱われることがあります。
そのため、根っこが付いていない商品でも油断は禁物です。

安全かつスムーズに輸入するためには、以下のポイントが欠かせません。

ポイント

  • 信頼できる中国のサプライヤーや輸入代行業者との連携
  • 最新の植物防疫ルール・輸入条件・必要書類の確認
  • 検疫対象品目であることを理解し、事前に届出を提出

ドライフラワーの輸入は「条件付きで可能」ですが、輸入者自身の適切な手続きが必須です。
これらを理解して準備すれば、トラブルなく中国から仕入れることができます。

植物検疫証明書の取得方法と注意点

植物防疫法について

植物防疫法により、植物を日本へ持ち込むには 輸出国政府機関により発行された検査証明書(Phytosanitary certificate)を添付して、
輸入検査を受ける必要があります。
検査証明書が添付されていない植物は、植物防疫法に基づき廃棄処分となります。

検査証明書

上記は植物防疫所の公式サイトで案内されている内容の引用です。
結論として、植物を日本に輸入する際には、
輸出国政府が発行した「検査証明書」を必ず添付する必要があります。

このルールは手荷物として持ち込む場合も、国際宅配便で送る場合も同様に適用されます。
日本に到着した際には税関で証明書の提示を求められるため、
最もスムーズな方法は、現地の取引先や販売元から直接取得することです。

とはいえ現実的には、証明書を発行できるのは生産者や大規模な販売元に限られるケースが多く、
一般的な小売店やECショップでは対応していない場合も少なくありません。

実際に、中国のECサイト(AliExpressアリババ1688DHgate など)でも
多くのドライフラワーが販売されています。

しかし、国際発送が可能であっても検査証明書が付いていないことがあり、
そのままでは日本で通関ができず廃棄リスクが発生するのです。
したがって、購入前に必ず「販売元が検査証明書を発行できるか」を確認しておくことが重要です。

また、販売元が証明書を発行していない場合でも、
中国政府が認可する検査機関で検査を受ければ、証明書を取得することは可能です。
ただし、この手続きを個人で日本から進めるには
中国語でのやり取りが必要となり、かなりのハードルがあります。

そこで有効なのが、中国現地に拠点を持つ輸入代行業者の活用です。
代行業者であれば、検査機関の調査や既存のコネクションを通じて証明書を取得できる可能性があります。
ドライフラワーを安全に輸入できるかどうか、
不安な場合はまず代行業者に相談してみると良いでしょう。

まとめ

中国からドライフラワーを輸入することは可能ですが、
植物防疫法に基づく植物検疫証明書の取得が必須条件です。

根や種が残っていなくても、病害虫リスクがあるため検査の対象となります。
証明書が添付されていなければ、日本の通関で没収や廃棄処分になるリスクが高い点は見逃せません。

また、AliExpressやアリババ1688といったECサイトで販売されているドライフラワーは、
国際発送自体は可能でも検査証明書が付いていないケースが多く、
「届いたのに通関できない」というトラブルにつながりやすいのが実情です。
購入を検討する際は、必ず販売元に証明書発行の可否を確認しましょう。

さらに、もし販売元で証明書を発行していなくても、
中国政府認可の検査機関で検査を受ければ発行は可能です。
ただし個人で進めるには中国語対応が必要となり現実的に難しいため、
中国輸入代行業者を活用するのが安全で確実な方法です。

ドライフラワーを中国から輸入するなら、

ポイント

  • 植物検疫証明書を必ず取得する
  • 通関でのリスクを理解して事前に準備する
  • 信頼できる代行業者やサプライヤーと連携する

この3点を押さえることが成功のカギとなります。

「安さ」だけで判断せず、
検疫や通関のルールを守ることで、安全かつ確実にドライフラワーを輸入できます。

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